英語より先に”日本語の土台”を|母語を最優先にする理由

幼児教育

「まわりはもう英語を始めてるらしい」「うちも何かやらないと…」——共働きで日々バタバタしていると、SNSや保育園で聞こえてくる早期英語教育の話が、じわじわとプレッシャーになりませんか。我が家も同じでした。でもいろいろ調べて考えた結果、「まず日本語をしっかり育てよう」という結論に至りました。この記事では、その理由と背景、そして共働き家庭のリアルな設計を共有します。


“おうち英語”ブーム——焦りの正体は何だろう

焦りの正体は「子どものニーズ」ではなく「情報」かもしれません。

最近、シンガポールのメディアで面白い記事を読みました。英語を優先した結果、母語(中国語やマレー語)も英語も中途半端になった家庭が増えている、という話です。2020年のシンガポール国勢調査では、中国系の5〜14歳の77.4%が家庭で英語を主に使っていたとのこと。

「それ、シンガポールの話でしょ?」と思うかもしれません。でも構造は似ています。日本でも「おうち英語」が流行り、英語の動画を見せたり、英語で声かけをしたり。SNSには「3歳で英語ペラペラ」の投稿が並ぶ。焦るなという方が難しいですよね。

でもふと思ったんです。この焦りは、子どもを見て感じているのか、それとも「情報」を見て感じているのか。

こんな経験、ありませんか?ぜひコメントで教えてください。


「母語が土台になる」ってどういうこと?

子どもが最初にしっかり育てた言葉が、「考える力」の土台になる——そんな研究があります。

言語学の世界では、「母語の深さが第二言語の伸びに影響する」という考え方があります。ざっくり言うと、最初の言語で「考える力」をしっかり育てた子は、あとから別の言語も伸びやすいということ。

また、子どもの脳が言葉のルールを一番吸収しやすいのは2〜7歳頃と言われています。この時期に最初に育てた言葉が、その後の思考力の土台になるという研究もあります。

ただし、これは「英語を早く始めたらダメ」という意味ではありません。

一方で、小さいうちから2つの言葉に触れた子は、認知の柔軟性や切り替えの力が育ちやすいという報告もあります。別の研究者は「それぞれの言語は独立して育つから、母語が弱くても第二言語は育つ」とも主張しています。

つまり、学術的にはどちらの言い分もあるんですよね。だからこそ思うのは、理論の正解を探すより、「自分たちの家庭で、ムリなく続けられるのはどっちか」で決めていいということ。論文は参考にする。でも最終判断は、家庭のリアルに合わせればいいかなと思っています。


核心——”家族で大事な話をするとき”の言語

子どもが大きくなって、人生の大事な場面で使う言語が日本語であってほしい。それが我が家の出発点です。

この記事で一番伝えたいのはここです。

子どもが思春期になって悩んだとき。進路で迷ったとき。家族で本気の話をしなきゃいけないとき。——そのとき、「言いたいことを、自分の言葉で、全部言える」状態が日本語でできていてほしい。

海外に出てみると思うんです。アメリカやヨーロッパへの憧れもあるけど、実際に外から日本を見ると「平和で、きれいで、住みやすい。やっぱりいい国だな」と。その感覚を、子どもたちにも自然に持っていてほしい。日本を好きでいてほしいし、同時に海外にも目を向けていてほしい。

日本語でしっかり考えられる子が、いつか外の世界に触れたとき——そのほうがむしろ強いんじゃないか。 そう思っています。

正直、これは検証できない仮説です。数年後に「やっぱり違ったかも」と思う可能性もゼロじゃない。でも、今の自分たちの価値観と情報を総合して、一番納得できる選択をする。それしかないかなと。

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我が家のリアルな設計——時間も予算も有限

共働き4人家族のリソースで、英語漬けは現実的に難しい。だから「日本語を幹に、英語は触れておく」設計にしました。

我が家は完全共働きで、子どもは2人。時間も予算も有限です。

英語を本気でやるなら、質の高いインプットを大量に、しかも継続的に確保する必要があります。でも正直、フルタイム共働きの家庭でそれを毎日やるのは厳しい。週末だけ英語の動画を見せて「バイリンガル」になれるかというと、さすがにそれは難しいかなと。

だから我が家の設計はこうです:

  • 日本語(幹): 家庭の会話、絵本の読み聞かせ、日常のすべてを日本語で。
  • 英語(枝): 週1のサタデースクール+英語の歌・絵本で「触れておく」ライン。

「核心」で書いた思いが先にあって、それを共働き家庭のリソースで実現するにはどうすればいいか——逆算して決めました。

大事なのは「完璧にやる」ことじゃなくて、「ムリなく続く」こと。続かない仕組みは、どんなに理想的でも意味がないと思っています。


よくある質問

Q. 母語を優先すると、英語の習得が遅れませんか?

研究によると、母語がしっかりしている子ほど後から第二言語も伸びやすいという報告があります。母語優先は英語を「やらない」ではなく「順番を考える」ということです。

Q. 週1回のサタデースクールで英語力はつきますか?

正直、それだけで「ペラペラ」にはなりません。我が家の目的は「英語に触れること・抵抗をなくすこと」。本格的な英語力は、本人の意志が芽生えてからでも遅くないと考えています。


まとめ:正解はわからない。でも「選んだ理由」は持っておきたい

我が家は調べた上で、自分たちのリソースと価値観から「まず日本語」を選びました。

早期英語がダメだとは思っていません。ハマる家庭もあるし、環境が整っているなら全然アリだと思います。

ただ、もし焦りの正体が「周りがやっているから」「SNSで見たから」だったとしたら、一度立ち止まってもいいんじゃないかなと。正解は家庭の数だけあります。大事なのは、「なぜそう選んだか」を自分の言葉で説明できること。

この記事が、同じように悩んでいるどなたかの考えを整理するヒントになれば嬉しいです。

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