英語教育の盲点は「読む力」だった ― 2冊の本と1本の記事で気づいたこと

幼児教育

子どもの英語教育、何から手をつけていますか?

英会話教室、英語のYouTube、サタデースクール。我が家もいろいろ試してきました。なんとなく「英語が話せるようになること」がゴールだと思っていた。でも最近、ある記事を読んで気づいたんです。我が家の英語教育に大きな盲点があったことに。

この記事はハウツーではありません。「気づきの整理」です。同じように悩んでいる方に、ひとつの視点として届けばうれしいです。


「話す力」と「読む力」は別物だった

結論:英語を流ちょうに話せることと、英語が読めることは、まったく別のプロセスです。

我が家の息子は4歳。サタデースクールに通い、英語の動画を一緒に楽しんでいます。英語の「音」には日常的に触れている環境です。

ただ、家に英語の絵本はあるのに、あまり読みたがらない。

「まだ4歳だし、そのうち興味が出るかな」と思っていました。

転機になったのは、船津徹氏によるパルキッズ通信の記事でした。

「話す力は、英語環境に浸れば自然(受動的)に身につく。しかし、英語を読む力は、段階的な指導を受け、同時に学習者が能動的に練習に取り組まなければ身につかない」

この一文に、はっとしました。

実は、船津氏の著書2冊を読んでいます。『世界で活躍する子の〈英語力〉の育て方』(大和書房)と『世界標準の子育て』(ダイヤモンド社)。どちらも英語教育や子育て全般の考え方として大きく影響を受けた本です。

でも正直に言うと、「読む力が大事」という気づきは、この2冊から直接得たものではなかった。なんとなくわかっていたつもりで、実は見落としていた。科学的読書指導の記事を読んで、その盲点がようやく腑に落ちたんです。

こんな経験ありませんか? ぜひコメントで教えてください。


ミシシッピの奇跡 ── 「読む力」を変えたら国が変わった

結論:科学的な読書指導を導入しただけで、全米最下位の州が5位まで改善した事実があります。

アメリカのミシシッピ州。2005年時点で、小学4年生のリーディング力は全米50位。最下位です。

この状況を変えるため、2013年に「科学的リーディング(サイエンス・オブ・リーディング)」を州の教育方針として正式導入しました。幼稚園から小学3年生まで、全員が科学的根拠に基づく読書指導を受けることを義務化したのです。

結果はどうなったか。

  • 2022年: 4年生のリーディング能力向上率で全米最大の伸びを達成
  • 2024年: 小4リーディング力が 全米5位 まで改善

「Mississippi Miracle(ミシシッピの奇跡)」と呼ばれるようになりました。

この科学的リーディングの核になっているのが、米国ナショナルリーディングパネル(NRP)が10万件以上の研究から導いた 「5つの柱」 です。

  1. フォネミックアウェアネス ── 音素認識(音の違いを聞き分ける力)
  2. フォニックス ── 音と文字の対応(文字を見て音がわかる力)
  3. フルエンシー ── 読みの流ちょうさ(スラスラ読める力)
  4. ボキャブラリー ── 語彙力(単語の意味がわかる力)
  5. コンプリヘンション ── 読解力(読んだ内容を理解する力)

2025年現在、この科学的リーディングは 全米40州で法定化 されています。

一方、日本はどうか。フォニックスを導入する英語教室や学校は増えてきました。でも、リーディング力を「段階的・系統的に」指導する教育機関はまだ少数です。

船津氏も指摘していますが、日本の英語教育からは「初歩の読書指導」がすっぽり抜け落ちている。

これは教育機関だけの問題ではありません。家庭も同じです。少なくとも、我が家はそうでした。


我が家の英語教育、何が足りなかったか

結論:「聞く・話す」の環境は作っていたけど、「読む」を意識した取り組みはほとんどしていなかった。

我が家の英語環境を並べると、それなりにやっているように見えます。

  • サタデースクールに通っている
  • 英語の動画を一緒に楽しんでいる
  • 英語の絵本は家にある
  • 英語絵本動画をYouTubeで制作している

でも振り返ると、全部「聞く・話す」寄りの取り組みでした。

英語絵本が家にあるのに、子どもが読みたがらない。その理由を深く考えたことがなかった。「興味がないのかな」で済ませていた。

船津氏の本を2冊読んで、英語教育の全体像は掴んでいたつもりだったのに。「読書指導」という具体的なピースが抜けていたことに、今回初めて気づきました。

ここで無理にハウツーは書きません。まだ何も実践できていないので。

ただ、たぶん同じように「子どもの英語、どうしよう」と悩んでいる親はたくさんいると思います。

今後、英語学習の動画を作るときには、この「読む力」の視点を意識的に取り入れていきたいと思っています。


まとめ:気づきは「知ってたつもり」の中にある

「話す力」と「読む力」は別物。日本の英語教育には読書指導が抜けている。

この2つの事実を知ったとき、自分の家庭の英語教育を見直すきっかけになりました。

完璧な答えはまだありません。でも、盲点に気づけたことは次のステップへの第一歩だと思っています。

同じように英語教育で悩んでいる方に、何かひとつでもヒントになれば嬉しいです。


よくある質問(FAQ)

Q. 親の英語力がなくても、読む力は育てられますか?

船津氏も「親の英語力は不要」と明言しています。YouTube動画、英語アプリ、絵本動画など、家庭で使えるデジタルツールが豊富にあります。大切なのは、親が「読む力」の重要性を知っていることかなと思います。


参考文献

  • 船津徹『世界で活躍する子の〈英語力〉の育て方』(大和書房)
  • 船津徹『世界標準の子育て』(ダイヤモンド社)
  • 船津徹「【全米40州が採用】アメリカ発・科学的読書指導で子どもの英語力が劇的に伸びる」(株式会社 児童英語研究所、2026年)

引用・転載元:https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal-2601


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